桜餅参式・改

色んなゲームのメモ用

仲達×春華←UC姜維 ~争奪戦・媚薬編~



うちの姜維若すぎるんですが、これでいいんでしょうかね。
UC基準だからいいのか。いいか。

UC基準と言っても口調は魏続と同じじゃなくて劉封とかその辺りっぽい感じですけどね。



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~争奪戦・媚薬編~


とある日。憧れの諸葛亮に呼ばれた姜維は神速の速さで諸葛亮のいる部屋へと向かっていった。
「丞相!緊急の用事って何でしょうか!」
扉を強く開けた弟子の存在に気づき、諸葛亮は振り返る。
「ふふふ…姜維、ついに出来ましたよ…」
「できたって…まさか!」
「そうです!」
諸葛亮は手に持った瓶を高々に上げ、こう叫んだ。
「名づけて、「姜維を好きになっちゃう薬」です!!」
「私を好きになっちゃう薬!?限定なのですか!?」
「ええ、そうです。
普通ここで登場する薬は大抵「惚れ薬」や「媚薬」などで、飲ませた後自分が対象者に姿を見せ付ける等何かしらの行動が必要で、
それが障害となり様々な展開になってしまうのですが…
この薬はそんな煩わしい手間を省いた、素晴らしい画期的な薬なのです!」
「素晴らしいです!丞相!!」
「後で私の妻の黄月英にも感謝しなさい。幾ら私でも彼女の助けがなかったらこの薬が出来ることはなかったのですから…」
そう言うと諸葛亮は遠くを見つめるように顔を上げ、目を瞑った。
一方の姜維は諸葛亮から手渡された瓶をマジマジと見て、先の諸葛亮の台詞を聞いてなかった。
「この薬ならば飲ませるだけで済みますね!……」
と、ここで姜維は重大なことに気づき、泣きつくように叫んだ。
「丞相!そもそもどうやって飲ませればいいのですか!食事に混ぜようにも、他の人が飲んだら大変なことになっちゃうじゃないですか!」
「心配はいりません姜維。既にその策も用意してあります。」
「おぉ!さすが丞相!…で、その策とは何でしょう?」
「司馬懿と張春華殿の夫婦仲があまりよくないことを利用するのです。
これをただの媚薬だと偽って司馬懿殿に送りつけるのです。
そうすれば夫婦仲を良くする為、司馬懿殿はこっそり張春華殿に飲ませるように工夫するでしょう。
後は戦に出て、貴方が張春華殿の前に出るだけで、私達の勝利です。」
「なるほど…」

「では早速、偽装工作をしましょう。私や姜維が送ったと分かれば司馬懿は警戒しますからね。」
「ハイ!分かりました丞相!」




数日後。



「おかえり~爺や~」
「あぁ、ただいま。」
今日は無事曹操を捕まえることが出来たので、司馬懿の帰りが早かった。
「師と昭は?」
「朝から陳泰のとこ行ったー」
そう聞くと司馬懿は頭を抱える。
「あいつら、非番になればいつもそうだな…
春華も朝からいないから…お前一人で留守番してたのか。」
「うむ。偉いだろう?」
「ああ、偉い偉い。」
えっへんと言わんばかりのポーズを取る司馬炎に頭を撫でる。
ふと前の方を見ると、テーブルの上にはお菓子の袋やら玩具やらが彼方此方に無造作に置かれていた。
「……ちょっと散らかってないか?」
「元仲連れてきたら董白来たから。」
「…まぁ、想定内の範囲だ。」
「そういえば。」
そう言うと司馬炎は影から何やら箱を取り出し、司馬懿の手に届くように頭の上にソレを上げた。
「爺や宛に荷物届いてたぞー」
「俺に?誰からだ。」
「呉の周瑜って人から。」
「周瑜殿が?」

箱を開けてみると、そこには一個の瓶と一通の手紙が入ってた。


風の便りでお二人の仲があまりよろしくないと耳に入りました。
妻とそりが合わないと中々に不便でしょう。そこで私達の夫婦円満の秘訣をお届けします。
一緒に同封した薬はいわゆる媚薬の一種です。
粉末状ですぐに溶け、無味無臭ですので、食事に混ぜても気づかれません。
是非とも張春華殿に飲ませてあげてください。妻に好かれている方が何事も上手くいくものです。

お互い良い家庭を築けるようにしましょう。


「爺や~、中に何入ってた~?」
司馬炎が尋ねると、手紙と瓶を箱の中に戻し、何事もなかったのように、
「ん…あぁ、手紙だ。」
と言い、すぐに離れようとした。
「嘘だ!手紙だけなら荷物として届けなくてもいいではないか!
爺や怪しい!見せて!」
「何も持っとらん!」
「一人で留守番したんだから、見せてもいいではないか~!」
駄々をこねる司馬炎に司馬懿は溜息をつき、司馬炎の目線に合わせるようにしゃがみ、小声で囁いた。
「しょうがないな…誰にも言うでないぞ。」
「うむ、約束する。」

「…媚薬だ。」
「媚薬!」
媚薬と聞いた途端、司馬炎は真剣な顔つきになった。
「爺や、少し分けてくれ。」
「ダメだ。」
司馬懿は立ち上がり書斎へと向かおうとする。
「げんちゅに飲ませるのだー!分けてー!」
「お前にはあと十年早い!」
引っ付こうとする司馬炎を片手で押さえて、書斎の中に入る。
「爺やのケチ~!」
扉の向こうから司馬炎がそう叫んだ。


「媚薬か…」




更に数日後。とある戦場にて。



「いいですか。相手の最大武力が6だからって油断してはいけません。
独断による行動は絶対に控え、必ず私の指揮に従うように。」
「へいへい。」
「了解しました、諸葛亮殿。」

あの薬の効果は10日間。今日で薬を送ってから7日。
大丈夫、効いてるはず。
姜維の頭の中はそれしか考えれなかった。


戦闘も中盤に差し掛かったところ、
神速戦法で乱そうとしたところ、突撃闘陣で趙雲が撃破され、
後ろからきた魏延達は槍を向けて突撃させまいとしたが、
乱戦状態から機略の味方掛けをされてしまう。

「このままの状態で突撃を喰らうとやられちまう!
おい諸葛亮!俺に大車輪戦法をやらせろ!」
「いえ…ここは姜維に士気を回します。」
「はぁ!?お前の計略ならともかく、姜維の計略でなんとかなるもんかよ!」
魏延の台詞を無視して羽扇を姜維に向けて叫ぶ。
「そろそろ頃合でしょう!姜維!貴方の秘めたる力を発揮するのです!」
「ハイ!丞相!!」

そのとき、姜維の頭の中の種みたいな何かが弾け、
システムや設定を無視した計略を発動した!
「突破戦法!!」

「…それで乱戦状態を抜けて槍を向けるつもりか?それだったら諸葛亮の野郎の二人掛けで十分じゃ…」
突破戦法を発動した姜維は騎馬部隊をすり抜け、後方にいる弓部隊へと一目散に駆け抜けていった。
「ってオイ!!騎兵の後ろに回ったら意味ねぇだろ!!
全員と乱戦しちまってお前の武力じゃ撤退するぞ!!」
魏延の叫びを無視…というか聞こえてなかったのだろう。そして姜維は張春華の前で止まる。
「春華殿!」
手を大きく広げ、自分という存在をこれでもかとアピールする。
「姜伯約です!!」
「…えぇ。そうですわね。」
知ってますわよ。と言いかけた時に姜維は続きを叫ぶ。
「貴方に戦場は似合いません!
このまま二人で戦場を離れ、そして二人で蜀で暮らしましょう!」

暫くの沈黙の後、張春華が答えた。

「………何を仰ってるのですか?」
「え?」
呆然と立ち尽くす姜維。
姜維の後ろで司馬懿が頭を抱えため息をついてから、言い放った。
「…やっぱりお前等の仕業か。」
「ど、どういうことですか?」
オロオロする姜維。
「確かに愛妻家の周瑜がオススメする媚薬なら少なくとも効果は実証されると思い込む。
呉にしかない包み紙を使うなど、偽装も完璧だった。
夫婦仲を良くする為に迷わず使うところだっただろう。」
「そうです…完璧なはずです…しかし、何故見破ったのですか…?」
諸葛亮が羽扇を口元に当てながら喋った。今彼の頭の中では幾度のパターンを計算したが、彼の中では見破られるというパターンが導き出せず、汗をたらす。
「それはお前達が大きなミスを逃しているからだ。」
「大きな…ミス…?」

「俺と春華の仲は媚薬を使ってまで修復しなければいけない程悪くない。」

「ええぇぇぇぇ!!!」
ショックを受けた姜維は立ったまま白くなった。
「ま、まさか…この私がそんな根本的なところから読み間違えていたと…?」
同じくショックを受けた諸葛亮がガクリと膝を落とす。
「う、嘘ですよね?春華殿…」
「まぁ…確かに媚薬を使うほどでは…」
「そ、そんな…」
すると姜維は司馬懿を指差し、大きな声で叫んだ。
「あんな目つきも血色も口も悪くて冷酷で非情で陰険な暴虐軍師のどこがいいんですか?!!」

「……何ですって…?」
え?と聞き返す前に、張春華は一瞬で姜維の背後に回り、手に持ってる恐妻剣を姜維の喉元の前に持っていった。
あと数センチ、張春華側に剣を引っ張れば姜維の首が刎ねられる、そんな状態だ。
その状況で張春華は小さな声で、しかし呪いをかけるような低い声でしゃべりだした。
「もう一度言ってみなさい…貴方の首が宙を舞いますわよ…」
「しゅ…春華殿?」
「貴方の目は節穴ですか?よく御覧なさい。あのような立派な顔つきの殿方はそうそういませんわ。
血色が悪いのは仕事を多くこなしている証。冷酷で非情なのは敵に対してそうなるのは当然でしょう?
それにそのような性格こそが素敵じゃありませんか?」

姜維にしか聞こえないように喋っていたが、当の本人と隣にいた王異には聞こえていた。

「そんな……春華殿がここまで司馬懿殿のことを愛してるだなんて…!」
涙を流しながら震えていた姜維はそう言うと、春華の腕を振り解き、
突然、明後日の方へ走り出した。

「それでも…それでも…この姜伯約は…春華殿の大好きですっ!!!」
そう叫びながら、腕で涙を拭い、どこかへと走り去ってしまった。
「どこへ行くのですか!姜維!」
諸葛亮も姜維を追ってどこかへ走り去ってしまった。




「…もう戦はどうでもよくなってきた。」
長い沈黙の後、魏延が愚痴をこぼした。
「ですね…僕ももう戦う気力ないです…」
「解散いたしましょうか。」
「そうですね…」
「では私は諸葛亮殿と姜維殿を連れ戻して殿のところへ連れて行っていきます。」
趙雲は諸葛亮と姜維が走った方向へ馬を走らせた。


「何気に恥ずかしい台詞を吐いたな。」
皆が帰路をたどってる途中、軍師郭嘉が司馬懿に語りかけた。
「何がだ?」
「まさか司馬懿殿の口から「俺達の仲は悪くない」と出るとは…」
「ち、違う!俺がいったのは媚薬を使う程ではないと!」
「でも姜維殿が言った言葉が気になりますね~。「ここまで愛してるだなんて~」って。」
「仲睦まじいようで何よりですな。」
軍師郭嘉と司馬懿のやり取りを聞いた李通と賈クが間に入ってきた。
「ちが…それはお前等の聞き違いだ!」
「いや、ハッキリ言ったぞ。何なら一字一句間違えずに再現してやろうか?」
「…ったく、勘違いしたいなら勝手にしてろ!」
顔を赤くしたまま、司馬懿は三人より先の方へ馬を走らせた。







「きっと春華殿は司馬懿殿に呪いか何かかけられてるのですよ!
この姜伯約!何時か司馬懿殿の呪いを打ち払って見せますよ!丞相!」
「貴方のそのポシティブな考え方に私は感動すらしてしまいますよ……」
「丞相、何と仰いましたか?」
「いえ…私も貴方の恋を実らせるよう努力いたしましょう。」
「ありがとうございます!丞相がいれば百人力です!!」
最早乗りかかった船だ。と諸葛亮は頭を抱えながら誰にも聞こえないようにそう呟いた。





  1. 2006/03/14(火) 11:57:33|
  2. カップリング

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Author:綾月
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